臨床医学英語論文執筆のための超お助けサイト! 英語論文執筆支援プラットフォーム

我々は、395編の臨床医学論文のMoveコーパスを作製して、各Moveで有意に高頻度で使われていたキーフレーズを明らかにしている(トップジャーナル395編の「型」で書く医学英語論文 羊土社)。以下では、英語論文で使われるキーフレーズとMoveやSectionとの関係について述べ、合わせて臨床医学論文執筆支援プラットフォームの活用法について解説する。

ライフサイエンス辞書と連携する臨床医学論文執筆支援プラットフォームを作製して公開中なので、是非、活用していただきたい!

目次

Sectionの構成

英語論文は、Introduction、Methods、Results、Discussionの4つのセクションで構成されることが多い。この構造のことを、IMRD型と呼ぶことがある。IMRD型では、これらの4つの名称がそのままセクション・タイトルとして使われる。

Moveの意味

各Sectionは、複数のMoveからなる。例えばIntroductionは、右図のようにIM1, IM2, IM3の3つのMoveで構成されている。多くの論文で、Introductionの内容は、IM1→IM2→IM3と一巡して終了する。従って、Moveは、Section内の流れを示していると言えよう。

我々は、Move別コーパス(データベース)を作製して、各Moveで特徴的なキーフレーズを、統計学的手法を用いて明らかにした。

Stepの意味

キーフレーズを分類するために、Moveの下位構造であるStepを設定した。Stepは分類項目であるが、同時にMove内の流れを示すことが多い。

IntroductionのMoveとStep

臨床医学論文執筆支援プラットフォームの活用法

MoveStepは、内容とストーリー展開の流れを示している。一方、キーフレーズはそのための具体的な英語表現である。

臨床医学論文執筆支援プラットフォームでは、このようなキーフレーズをMove-Stepごとに分類してあるので、論文の流れに沿う英語表現を見つけることができる。

さらに、各キーフレーズをクリックすると、ライフサイエンス辞書コーパスの検索結果が表示されるように設計してあるので、活用の範囲が大きく広がる。2つのツールを合わせて、論文英語に対する理解を深めよう!

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